「ロコモティブシンドローム」とは?

足腰

運動不足を解消しよう

今、ロコモティブシンドロームという病気が問題になっていることをご存知でしょうか?
ロコモティブシンドロームは日本語にすると「運動器症候群」という名前となります。
その名前の通り「運動器=骨や間接など」に支障をきたしてしまうために、上手く運動ができなくなり、それが原因となって運動能力が大幅に低下してしまう症状をいいます。
この症状はある程度以上の年齢になった人に発生しやすい傾向があるため、60代以上の皆さんは特に気を付けなければならないでしょう。

ロコモティブシンドロームは重度になると歩行障害が発生するレベルにまで進行します。
こうなると自分一人では生活することができなくなってしまい、介護を受けなければならなくなるでしょう。
このように、自分のことを自分だけでできなくなる状態になってしまうと、今度は精神の方にも問題が発生することになります。
一度寝たきりになってしまうと、それが原因で認知症にかかってしまう人も少くありません。

それでは、このロコモティブシンドロームを回避し、できるだけ健康に生きられる時間を長くするためにはどのようなことを気をつければ良いのでしょうか?
まずは自分にロコモティブシンドロームの傾向があるかどうかをチェックし、それに応じて対応をしていくのがポイントとなります。
チェック自体は簡単に行えるため、その方法を紹介します。

まず1つ目に利用できるのが「立ち上がりテスト」です。
10、20、30、40センチの台を容易し、高い方から順番に座って立ち上がれるかどうかを試すものとなります。
その際にはまず両足で立ち上がってみて、次に片脚で立ち上がってみましょう。

問題が発生したらその段階でテストを終了します。
無理をするとそれが原因になって足を痛めてしまう可能性があるためです。
特に膝に痛みがあった場合にはその時点で中止するようにしましょう。

判定の結果は年齢別の平均と見比べて行います。
60代の場合、40センチで片脚立ちの時点できない人も少くありませんでした。
70代になると足腰が強い人も多いのか、10センチで両足立まで出来る人も多く見られました。
自分の年齢と見合わせて、平均と比べた時にどの程度の運動能力があるかをチェックしておきましょう。

もう一つ、簡単に行えるテストとして、「2ステップテスト」があります。
これできるだけ大股で2歩歩き、進んだ距離によって判定をするというものです。
この結果で出た数字を身長で割った数値が、2ステップの測定値となります。
こちらも年齢別の平均値と見比べて判定するようにしましょう。

60代の場合には1.58程度の人が多く、70代の場合には1.52程度の人が多い結果となっています。
そして60代の場合1.53,70代の場合には1.42を下回る場合ロコモティブシンドロームのおそれがあるため注意をしましょう。

予防の方法

診断の結果、自分にもロコモティブシンドロームの傾向があるとわかった場合、どうすれば良いでしょうか?
すでに激しい痛みがある場合などは医者にかかって対応をしてもらうしかありませんが、まだ運動能力が低下し始めているだけなのであれば、ある程度自分でもケアを行うことができます。
重要なポイントとなるのは「運動習慣」と「食生活」の2つです。

運動習慣といっても激しい運動をする必要はありません。
ウォーキングなどが出来るのが一番よいですが、時間が取れないならば極めて短時間で出来る簡単なトレーニングでも結構です。
毎日支えなしで片脚立ちをしたり、椅子から立ち上がる運動を繰り返すだけでもある程度の予防になるでしょう。

食生活にいては、バランスの良い食事を心がけるようにします。
この際注意すべきなのが、実は「痩せすぎ」も良くないということです。
痩せすぎになると筋肉量が少なくなってしまいやすく、運動には適さない体になってしまうためです。
太りすぎず、痩せすぎない、ちょうどいい範囲に体格を持っていけるような食生活を心がけるようにしましょう。