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「笑う事」が寿命を延ばす?

笑顔

意外なことに効果がある

笑う門には福来たる、ということわざがあります。
これは幸せそうにしている人にこそ幸せが訪れるという、心構えのことわざとして日本に古くから伝わるものです。
今回はより現実的に、「笑うこと」の健康効果について考えてみましょう。
実は笑うことは「寿命をのばす効果がある」と言われているのですが、なぜそのような効果があるのでしょうか?

まずは人間が笑った時には、人体にどのような影響が及ぼされているのかを紹介します。
笑った時には、コルチゾールやアドレナリンと呼ばれるような、ホルモン物質が分泌されることが分かっています。
これらの物質は体内でストレスによって発生するホルモンの効果を和らげることが出来る物質であるため、交感神経と副交感神経のバランス整え、精神的な安定を得ることが出来るといいます。

そして、この精神的な安定というのが、すなわち肉体の安定にもつながっています。
ストレスを感じると便秘になってしまったり、体が重くなってしまう、という症状を覚えたことが誰にでもあることでしょう。
こういったものが慢性化することで体調が悪化してしまうことも少くありません。
日常的に笑うことでこれを軽減することが出来れば、全体として健康を維持出来るというわけです。

そしてもう一つの効果として、血流の改善があります。
喉だけで笑うのではなく、お腹から笑うと、実は全身に様々な運動的刺激が与えられることになります。
腹筋、顔、背中などには特に強い力がかかり、血流を向上させることが出来るわけですね。
こうすることにより、生活習慣病などのリスクを低減させることが出来るわけです。

笑いの効果

笑いの効果は他にもあります。
実は笑うだけで、血糖値の処理速度を上げることが出来るという研究があります。
血糖値が上がると糖尿病などのリスクが高まってしまう上に、肥満のリスクが高まると言われており、健康的には非常に問題があります。
笑うことによって感情が向上すると内分泌系の効率が上がり、血糖値を下げる効果があるのです。

このように、多大な効果がある「笑い」。
これは何も「面白くて笑う」「楽しくて笑う」ということでなくても構いません。
人間の体は面白いというか単純というか、実は「笑う」と「楽しくなる」ようにできています。
つまり、別に楽しくなくても笑っていればだんだん楽しくなってくるものであるため、習慣として笑うようにしているとそれだけで人生の充実感も得られてしまうのです。