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巻き寿司

寿司

海苔巻き、お年寄りだって食べたいです

卵や干しシイタケの甘く煮たモノ、人参の甘煮、キュウリなどが彩りよく入った海苔巻き、お年寄りはこうした巻物が好きです。
遠足などの際、母が作ってくれた海苔巻き、とてもおいしくて、遠足のお弁当で広げるのが自慢だったという人も多いでしょう。
昔の人は、ひな祭りなどの年中行事の際、こうして海苔巻きやお寿司をつけて季節ごとの行事をたのしんだものです。
でも、年齢を重ねると、咀嚼する事が難しくなり、海苔を食べることが出来なくなったという方も多いです。

関西では豆まきの際、恵方巻きという太巻きを作って、その年の吉となる方角を向いて、無言で太巻きを食べきる!という事を行いますが、今はこれが全国区となって、全国各地で節分の時、太巻きを頂くという事が多くなっています。
高齢になっても年中行事で太巻きを頂きたい、でも海苔が噛みきれない、のどに詰まるかもしれないと、食べられないのではかわいそうです。
そこで、高齢者でも頂ける、海苔抜きの恵方巻き風太巻きを作ってみましょう。

年中行事こそ、高齢者の刺激になります

外出する事も少なくなり、デイケアと自宅を行ったり来たりの毎日、まだ外出する機会があればいいのですが、施設の中に入ったきり、また自宅にいても外出しない毎日という事になると痴呆症状が一気に進みます。
毎日何がの刺激があるという事が望ましいのですが、そうもいかないので、季節の行事で刺激を受けてもらいましょう。

ひな祭り、花見、五月の節句、夏にはお盆があり、秋には紅葉狩り、冬はクリスマス、正月・・・と、年中行事がありますが、その都度、作るお料理もあります。
ひな祭りにバラ寿司を作ったり、お節句には柏餅、秋には月見団子、クリスマスはケーキ、正月はお雑煮にお汁粉など、季節の料理を食べてもらえば、刺激になるでしょう。

お年寄り向け巻きずしを作ってみよう

一人分の材料です。
巻き用の卵1個、ごはん150g以上、酢10g、砂糖5g、塩1g、厚焼き卵用卵20g、干しシイタケ1g、砂糖1.5g、人参10g、キュウリ10gです。

下ごしらえです。
板海苔の大きさに薄焼き卵を作って切っておきます。
酢飯を作り覚まして置き、厚焼き卵を作って5mm程度の太さに切ります。
干しシイタケを水でもどして、甘辛く煮ます。
人参を軽くボイルし、キュウリは細い千切りにしておきます。

巻き寿司と同じ要領で巻いていきます。
厚焼き卵を真ん中の芯にすると巻き易くなります。

お年寄りの場合、太巻きは食べにくいので、中馬基程度の大きさになるように加減して作ってください。
こうしてお年寄り向け恵方巻きもどきを作れば、家族一緒に吉の方角を向いて、黙って巻き寿司を頬張るという行事を一緒に行う事が出来ます。