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ネット終活を考える

インターネットの利用

ネット終活を考える必要性

終活という言葉が誕生し、一気に世間に広まり定着しましたが、「ネット終活」という考え方も出てきています。
お墓や葬式、理想の余生プランを考えることが終活であれば、持ち主が亡くなった後のSNSアカウントやメールアドレス等、インターネット全般の対策をすることがネット終活です。
60歳を過ぎたら終活を始めるべきと言われていますが、いつ何時自分の最期が訪れるか誰にもわかりませんので、早く始めて早すぎるということはないはずです。
終活の大事なポイントとは、自分らしい最期を設計することと、遺された家族にできるだけ負担がかからないように考えることになります。

ただし、インターネット上で行っていた活動の場合、人とのつながりやお金の流れに関しては、家族であっても対処できないことが沢山あります。
インターネットサービスのプロバイダについて、有料のメールアドレスを使用していた場合の対処、クラウドサービスの月額の支払いは、スマートフォンの費用について等です。
そのほとんどが銀行からの引き落としにしているケースが多いですが、カード明細を見ても全てのネット関連の契約を把握するのは困難となります。
また、支払いに関することだけではなく、人間関係の問題もあり、ユーザーネーム、ハンドルネーム等がわからなければ、アカウントの持ち主の死を伝えることも不可能です。

ネット終活の方法とは

ネット終活の方法ですが、まずはカード会社等のサービスについて、解約の為に必要なIDとパスワード、そのサイトのURL等をノートに控え、わかりやすくまとめておきます。
ネットバンキングを利用している方は、同じようにノートに1つにまとめておくと便利です。
口座情報やURL等、文字として残すのが面倒だという方は、デジタル遺書として管理しておくと、自分が死んだ後、どこをみたら良いかを家族に指示しておくだけとなります。
基本はアクセス先のURLと、ユーザーIDとパスワードをセットに、わかりやすくまとめることがポイントです。

SNS等のアカウントでつながる友だちについては、SNSのログイン用IDとパスワードを残しておいて、後で家族にログインしてもらって対応を依頼します。
家族や人に知られたくないアカウントがある場合には、終活を考える時に抹消しておくことをお勧めします。
あるいは、自分の死後、家族に見られたくないデータがある場合には、家族に任せることは難しくなりますので、可能であれば親しい友人に依頼しておくのです。
そのような秘密のデータは同じフォルダ、あるいはメディアにまとめておいて、どこにあるかを手紙やメールで友人に託し、死後に処理してもらう段取りにしておくと安心です。